飛騨山脈(北アルプス)の穂高連峰へは上高地(長野の松本)から入っていきます。上高地は特別天然記念物なだけあって素晴らしい景観でした。
2016年度の上高地は15日が閉山式。これ以降、冬場に上高地に入る方はスノウシューやストック等装備を整えてることが必須になります。
それでは穂高は?
まずは数字を見てみましょう。穂高も色々数字が驚異的です。
- 奥穂高岳の標高は3190mです。日本で3番目に高い山となっています。
- 穂高山荘は標高2996mにあるそうです。物資はヘリで運搬です。
- ちなみに北穂高山荘は3040mで3000メートル越え。
- 平成25年の登山者数は約3万7000人ほど。一般的な数字です。高尾山のダブルミリオンがおかしいだけ・・・。
- 秋の穂高は多くの人が登っていることで有名です。特に穂高への道中にある涸沢カールは紅葉の名所となっており、多いときはテントが1000張り以上とのこと。標高2200メートルとかあるんですが。
初冬の穂高は控えめな景観―横尾大橋から涸沢カール
11月上旬の穂高は雪山でした。涸沢も雪ばかり。その代わり空気が澄んでて心身が完全に浄化されました。
横尾大橋の上から
横尾大橋を渡ってから本格的な登山道に入ります。登山装備がない方は引き返すよう警告の看板があります。装備を整えていきましょう。穂高山荘、涸沢小屋とヒュッテは11月上旬に営業が終了するので日程にはご注意ください。
まずは梓川上流を目指します
山が深いので日が当たるのは大体10時から14時の間だけ。そのため雪が降るとなかなか雪が解けずに残ります。上記の写真、穂高連峰の横側になるのですが、夏場にロッククライミングで登る方もいるそうです。すごい。
本谷橋は落とされています
その代わりに仮橋が架けられています。冬場はこの仮橋も落としてしまうそうですので冬場上るとしたら川に落ちないようにしないといけませんね。ここから先が急激な登りになります。時期によってはもちろん雪道です。
どんどん登る。
梓川と離れて山腹を進みます。どんどん登る。
登ってきた道を見ると山しか見えない。
涸沢ヒュッテは営業終了中。
涸沢ヒュッテは冬支度かカンカントントンやっていました。木の板で内部への雪の侵入を防いだり、雪の重みでつぶれいないように補強しているのでしょう。また来春ってところですね。
小屋に泊まれないのでテント泊、そして早朝登山
営業が終了しているのでテントの設置は無料です。やったラッキー。この日のテントは5張り、泊まったのは6名でした。冬なのに結構いるのですね。
朝3時45分に出発
この日は快晴でした。ものすごい星空に恵まれたので思わずバルブ撮影。中央がこんなに赤くなるとは思わなかった。ちょっとこの現象を調べてもわからなかったのですが、「大気光」を拾ってるのかも。単純に波長が長い赤色を拾っているだけなのか。それとも目に見えない細かい星でもあるんですかね。*1
北穂高側に向かったのですが吹雪いていて、足跡もなく、膝下まで雪が積もっていて、道を見失ってしまったので撤退しました。涸沢小屋まではとりあえず下れば着くのでごり押しでおりました。雪よりも岩場のほうが安全と思い、岩場で下っていたら朝日を迎えることができました。これはこれで贅沢。お題「ちょっとした贅沢」
モルゲンロート(朝焼け)
モルゲンロートは朝焼けという意味です。山頂部分が朝焼けになるのは山でしか見れない自然現象ですね。この写真は朝焼けっていう感じの色。もう少し早い時間帯はもうちょっと赤だった(動画ぐらい)。朝焼けですので、晴れていて空気が澄んでいることが条件だと思われます。なかなか出会えないと聞いたことがありますが、涸沢カールで初冬は晴れていれば空気が澄んでいる可能性が高いので結構な頻度で出会えるかと思います。
あとは下るだけ
日程関係
11:00頃―横尾山荘出発
↓
13:30頃―涸沢カール到着、テント設置開始
↓
14:20頃―日が当たらなくなる、夕食と就寝準備
↓(夜から朝は体感ですが摂氏0~ー5度でした。)
翌日2:30頃―起床し1時間ほどで朝食
↓
3:45頃―出発
↓
5:00頃―厳しいと感じて折り返し
↓
5:20頃―薄明るくなってくる
↓
6:25頃―涸沢カールまで下山しモルゲンロート観察
↓
8:30頃―下山開始
↓
10:20頃―横尾山荘到着
それでは
*1:追記:どうやらノイズだそうです。